大学卒業後、アミューズメント業界を経て所沢軽合金に入社。現在は技術部に所属し、主に自動車試作品の寸法検査など、製品の品質を保証する重要な役割を担っている。お客様であるメーカーとの技術的な協議や、製造部門との連携を通じて、厳しい要求基準をクリアすることに貢献。後進の育成や検査業務の効率化にも意欲を燃やしている。
※本記事は2025年11月に取材したものです。所属は取材当時の内容です。
※社員のプライバシー保護のため、イニシャルを使用しています。
大学卒業後、最初はアミューズメント業界で働いていましたが、縁あって所沢軽合金に入社しました。現在は技術部に所属し、主に自動車の試作品の「寸法検査」という、製品の品質を保証する重要な役割を担っています。学生時代から続けている野球やソフトボールが趣味で、今も体を動かすのが好きです。
私の主な業務は、鋳造（ちゅうぞう）されて出来上がった製品が、設計図通りの寸法や形状になっているかを精密に検査することです。デジタル測定器など専門の機器を使い、素材の寸法や厚み（肉厚）をミクロン単位で測定します。
検査結果に基づき、その製品が規格を満たしているか「合否判定」を行います。もし基準を満たしていなければ、製造部門にフィードバックし、基準をクリアしていれば、次の「本生産（量産）」へ進むための指示を出す、品質管理の要となる仕事です。
ある鋳造品を量産化するプロジェクトが印象に残っています。お客様であるメーカー様の要求基準が非常に厳しく、なかなかクリアできませんでした。そこで、お客様と何度もミーティングを重ね、寸法や形状について技術的な議論を尽くしました。
製造部門とも連携し、なぜ問題が起きるのか、どうすれば解決できるかを考えて対策と修正を繰り返し、最終的にメーカー様の求める基準を達成できた時は、大きな達成感がありました 。チーム一丸となって「良い製品をつくり上げた」という実感があります。
「質の向上」と「量の向上」の両立です。検査の精度（質）を落とさずに、どれだけスピーディーに（量）処理できるかを常に考えています。
また、私たちの検査結果が製品の品質を最終的に保証するため、「1度で判断せず、常に疑う」姿勢を大切にしています。測定結果が出ても「本当に正しいか？」と自問し、必ず「2度確認する」ことを徹底しています。
技術的な事柄について、お客様であるメーカーの担当者様にしっかりと説明し、納得していただけた時に成長を感じます。単に「測りました」ではなく、「なぜこの数値になるのか」「どういう状態なのか」を論理的に伝え、信頼関係を築けた時ですね。
また、複数の検査案件が重なっても、自分で計画を立て、スケジュール通りに物事を進められた時にも、自分の段取り力が向上したと感じます。
今後は、自分のスキルや経験を後進に伝えていくこと、つまり「人材育成」に挑戦したいです。部下を持ち、指導することで、部署全体のレベルアップに貢献したいと考えています。
また、業務の効率化にも取り組みたいです。検査業務の更なるデジタル化や、将来的には一部のルーティン作業のオートメーション化などを進め、より高度な品質分析に時間を使えるようにしていきたいです。
「製造業」と聞くと、重労働で大変そうだというイメージを持つ方が多いかもしれません。ですが、当社は女性の従業員も多く、製造現場だけでなく、私のような検査部門や設計部門など、様々な部署があります。
きっと、ご自身のスタイルに合わせた働き方ができると思います。土日がしっかり休みなので、プライベートの時間も確保し、趣味などを楽しむことができますよ。
全社朝礼の後、部署ごとの朝礼で当日の予定を確認します。
チームメンバーと検査案件の優先順位や分担を確認します。
検査対象の製品図面を確認し、測定ポイントや公差をチェックします。
食堂でお弁当を食べたりしてリラックスし、午後の業務に備えます。
専用機器を使用し、ミクロン単位で製品の寸法や形状を精密測定します。
小休憩を取り、集中力を維持するためのリフレッシュを行います。
今後の検査予定を確認し、効率的な業務遂行のためのスケジュールを立案します。
業務日報を作成して終了。プライベートな時間を大切にしています。