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Y.Sさん(製造部 技術品質料・入社14年目)

鋳造の全工程を究めた14年。 試作の「失敗」を「資産」に変える、探究心と対応力。

2011年に入社し、今年で14年目を迎えるベテラン社員。砂型造型のセットから重力鋳造、低圧鋳造、中子業務に至るまで、製造工程のすべてを経験。現在は製品の品質確認も担う。試作品開発における課題解決に大きなやりがいを感じており、これまでに培った技術とノウハウを次世代へ継承していくことを目指している。

※本記事は2025年11月に取材したものです。所属は取材当時の内容です。
※社員のプライバシー保護のため、イニシャルを使用しています。

自己紹介をお願いします。

2011年に入社し、今年で14年目になります。これまで、砂型造型のセットや湯入れ(アルミを流し込む作業)から、重力鋳造、低圧鋳造(LP)、中子(製品の空洞部分を作る砂型)業務まで、製造の様々な工程を経験してきました。現在は、製品の品質確認(内部欠陥検査、カラーチェック)も担当しています。休日はアクティブに過ごすことが多く、野球観戦や自分での練習のほか、趣味でカメラの人物撮影なども楽しんでいます。

仕事中の様子

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

私の業務は多岐にわたります。まず、型に手で砂を詰める「手込め」という作業や、機械による「ブロー造型」を行います。そうして完成した砂型をセットし、重力鋳造や低圧鋳造(LP)といった方法で、溶けたアルミニウムを流し込みます。

機械による「ブロー造型」は木型の割面(型の合わせ目)やベントホール(空気抜きの穴)にできる「バリ」を取り除く作業も行います。

さらに、最終的な品質確認も私の重要な仕事です。製品を切断して内部に問題がないか、またカラーチェック(浸透探傷検査)で表面の微細なヒビ割れがないかなどを厳しくチェックしています。

入社してから印象に残っている仕事やプロジェクトについて教えてください。

特に印象深いのは、試作品の開発です。試作品は複雑な形状をしていることが多く、設計通りにアルミが流れず(湯回り不良)製品の隅々までアルミが届かなかったり、思わぬ欠陥が出てしまったりすることがあります。

そうした困難な課題に対して、原因を突き止め、解決策を考えて実行し、対策がしっかり出来た時は大きな達成感があります。さらに嬉しいのは、その時に見つけた解決策が、その場限りで終わるのではなく、今後の別のモノ(製品)づくりにも生かされて、会社全体の技術的な資産になっていくことです。

仕事を進めるうえで、意識していることはなんですか。

常に「仕事の工程の確認」と「状況判断」を意識しています。1日の作業を効率よく行うためには、今どの作業がどこまで進んでいて、次に何をすべきか、優先順位はどうなっているかを的確に判断することが一番大事だと考えています。

思い込みで進めてしまうと、後で大きな不良発生につながる事があります。そのため、基本的なことですが「確認作業」を怠らず、一つひとつ着実に進めることを大切にしています。

仕事中の様子

自分の成長を感じるポイントはどんなところですか。

入社したての頃は、上司から与えられた仕事をこなすことで精一杯でした。 それが経験を積むうちに、今は「なぜこの作業が必要か」「どうすればもっと良くなるか」を自分で考えて行動できるようになった点に、自身の成長を感じます。

また、後輩や他の部署のメンバーから専門的なことを聞かれた時に、自分の経験に基づいて的確に答えられるようになった時も、知識と技術が身についてきたと実感できますね 。

今後の挑戦・実現したいことを教えてください。

鋳造技術も日々進化しているので、まずは自分自身の技術を常にアップデートし続けることが目標です。

そして、これまでの14年間で培ってきた技術や、試行錯誤の中で得たノウハウを、これからは次の世代の後輩たちにしっかりと教えていくことにも挑戦したいです。

最後にメッセージを。

所沢軽合金の仕事は、純粋に「モノづくりが好きな人」に向いていると思います。そして、ただ作るだけでなく、「なぜこうなるんだろう?」「どうすればもっと良くなるか?」と考え続けられる「探究心のある人」なら、きっと大きく成長できるはずです。ご応募をお待ちしています。

1日のスケジュール例

8:00
出社/朝礼

製造部全体での朝礼。当日の作業工程の確認や、安全事項の共有を行います。

8:30
日程の確認

その日の生産スケジュールや優先順位をチェックし、効率よく進めるための段取りを行います。

9:00
砂型造型 / 鋳造セット

「手込め」や「ブロー造型」による砂型の製作、または鋳造機のセットアップ作業を開始します。

12:00
昼休み

昼食をとってリラックス。午後の作業に備えてしっかり休憩します。

13:00
鋳造・品質検査

重力鋳造やLPでの湯入れ作業、または製品の切断検査やカラーチェックなど、集中して業務に取り組みます。

15:00
休憩

小休憩で水分補給。安全のためにも集中力を維持できるようリフレッシュします。

16:45
作業スペースの掃除

使用した工具の片付けや作業場の清掃。次の日も気持ちよく作業できるよう整理整頓します。

17:00
退社

業務終了。休日は野球やカメラ撮影など趣味の時間を楽しんでいます。

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ご興味をお持ちいただきありがとうございます。皆さまのご応募を心よりお待ちしております。