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H.Aさん(製造都・入社5年目)

鋳造知識ゼロからスタート。 失敗を乗り越え掴んだ「モノづくり」の面白さ。

自動販売機のルートセールスを7年間経験した後、未経験で所沢軽合金に入社。現在は製造部にて、エンジンヘッド等の砂型造型や重力鋳造のセット業務に従事している。入社当初の不安を乗り越え、製品完成の達成感を原動力に、技術の習得と効率化を追求。将来的には後輩への技術指導も視野に入れている。

※本記事は2025年11月に取材したものです。所属は取材当時の内容です。
※社員のプライバシー保護のため、イニシャルを使用しています。

自己紹介をお願いします。

前職では7年間、自動販売機のルートセールスをしていました。畑違いの業界ですが、ご縁があって所沢軽合金に入社しました。現在は製造都で、砂型造型や重力鋳造のセットを担当しています。体を動かすことが好きで、趣味は野球です。

仕事中の様子

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

私が担当しているのは、主にエンジンヘッドなどの砂型造型です。まず、木型記載されている「冷やし」と呼ばれる鋳鉄部品を必要な数だけ準備して造型します。その後、CO₂ガスを使って砂型を硬化させ、木型から外します(離型)。

また、重力鋳造のセットという作業も行います。これは、冷やしの周りの余分な部分(バリ)や鋳造時にガスが抜ける穴(ベントホール)の面取りをしたり、必要に応じて硬化剤やアセチレンガスを使ったりする作業です。

準備が整ったら、いよいよ「湯入れ」です。これは重力鋳造という方法で、完成した砂型に溶けたアルミニウムを流し込む、製品の形が決まる重要な工程です。

入社してから印象に残っている仕事やプロジェクトについて教えてください。

入社してまもない頃に、初めて「主型」(製品の本体になる型)の造型を担当させてもらい、それが無事に製品化された時は、自分の仕事が形になったことを実感し、とても嬉しかったですね。また、鋳造セットの作業を一通り覚え、初めて自分でセットした型で製品が完成した時も大きな達成感がありました。

特に印象深いのは、当社の技術が使われているレース用エンジンの造型に携わったり、実際の製品を目の当たりにしたりした時です。自分たちの技術が、高い精度を求められる世界の最前線で使われていることを知り、感動しました。

仕事を進めるうえで、意識していることはなんですか。

何よりもまず、仕事の効率を意識しています。特にスピード感と、作業をスムーズに進めるための「事前準備」は欠かせません。

造型の作業においては、製品の品質を左右するため砂のつまり具合が大切になります。砂のつまりが甘いと出来上がった製品面に凹凸が目立つようになってしまいます。

そして、基本ですが最も大切なこととして、上司や先輩から教えていただいたことを忘れないように心がけています。未経験からのスタートだったので、一つひとつの指導を確実に自分のものにすることが重要だと考えています。

仕事中の様子

自分の成長を感じるポイントはどんなところですか。

以前は上手くできなかった難しい型の作業があったのですが、すぐにはできなくても、日々他の作業を経験する中でコツを掴み、再び同じ作業に挑戦した時に上手くできた瞬間に成長を感じます。

また、セットや造型といった重要な仕事を一人で任せていただけた時は、上司や先輩からの信頼の証だと感じ、自信につながります。

日々の業務の中でも、自分なりに「今日はここまで進めよう」といったその日の目標を立て、それを達成できた時も、一歩ずつ前に進めていると実感できますね。

今後の挑戦・実現したいことを教えてください。

将来的には、自分が入社した時のように、新しく入ってくる下の世代にもしっかりと技術を指導できる立場になりたいと考えています。

そのためにも、まずは自分自身のスキルアップが必要です。今はまだ経験の浅い重力鋳造やLP(低圧鋳造)のセットといった業務についても、上司や先輩方から積極的に学び、どんな作業でも対応できる知識と技術を身につけていきたいです。

最後にメッセージを。

私自身、前職はルートセールスで、鋳造は全くの未経験でした。入社当初は、自分にこの仕事ができるか不安でいっぱいでした。

ですが、日々の仕事を通じて造型、つまり「モノづくり」の面白さや、製品が完成した時の達成感を味わううちに、それが少しずつ自信に変わり、不安は少なくなっていきました。

未経験だからと臆する必要はありません。少しでも興味があるなら、まずはチャレンジしてみることが大事だと思います。一緒に働ける日を楽しみにしています。

1日のスケジュール例

8:00
出社/朝礼

チーム全員で朝礼を行い、当日の作業内容や安全事項を確認します。

9:00
当日湯入れの砂型のセット・あぶり

本日鋳造を行う砂型をセットし、バーナーで水分を飛ばす「あぶり」を行います。

10:00
砂型造型 / 重力鋳造のセット

図面を確認しながら正確に造型。次の工程を見据えて段取り良く進めます。

11:00
湯入れ

溶解したアルミを型に流し込む重要な作業。チームワークと安全第一で行います。

12:00
昼休み

食堂でお弁当を食べたりしてリラックス。午後の作業に備えます。

12:45
砂型造型 / 重力鋳造のセット

午前の続きや翌日分の準備など、スケジュールに合わせて作業を進めます。

15:00-15:15
休憩

小休憩で水分補給。集中力を維持するためにリフレッシュします。

16:45
片付け 掃除

使用した工具の整理整頓と作業場の清掃。「来た時よりも美しく」を心がけます。

17:00
退社

日報を記入して業務終了。趣味やプライベートの時間を楽しみます。

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